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書籍『粘菌生活のススメ』
きのこ写真家が日本各地で
撮影した、美しい粘菌の世界。

コロカルニュース

posted:2016.5.10   from:全国  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

ちかごろ話題の生きもの、粘菌(ねんきん)をご存知ですか?
粘菌は、動物でも、植物でも、菌類でもない不思議な生物。
謎に包まれた不思議な生態と、見た目の美しさ、かわいらしさで、
研究者だけでなく一般の方からも注目が集まっています。
(宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』にも登場しました)

そんな粘菌の世界を紹介する書籍
『粘菌生活のススメ -奇妙で美しい謎の生きものを求めて-』が、
誠文堂新光社より発売されました。

(c) Fumihiko Arai

著者は、きのこ写真家の新井文彦さん。
赤、白、黄色から金属的な金色や銀色だったり、
アイスバー型、まち針型、まんじゅう型、プレッツェル型など
さまざまな色彩とかたちをもつのが、粘菌の面白いところ。

(c) Fumihiko Arai

そんな粘菌たちが撮影されたのは、北海道や東北各地。
北海道は阿寒川源流部の森、東北は青森県・蔦の森、
そして東京は東京西部・トトロの森をご紹介。
初心者の方にもわかりやすく粘菌の姿や生態を説明するとともに、
原始の姿を今に残す森の美しさも写真に収められています。

アメーバのように動きまわったあと、
きのこのように子実体を形成し、胞子で繁殖する。
単細胞生物にもかかわらず、知性の片鱗を見せる。
そんな謎の生態が、多くの研究者を惹きつけてやまない、魅惑の粘菌の世界。
いちど、覗いてみてはいかがでしょうか!

information

粘菌生活のススメ -奇妙で美しい謎の生きものを求めて-

著者:新井文彦

監修:川上新一

仕様:A5判、168ページ

定価:1,600円(税抜)

Web:Amazon

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