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隈研吾設計、石川県能美市で
最先端のファブリックを知る
「ファブリック・ラボラトリー
[ fa-bo (ファーボ) ]」

コロカルニュース

posted:2015.11.15   from:石川県能美市  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

石川県能美市のファブリック&環境共生素材メーカー、
小松精練株式会社。
このたび、1968年に建築された旧本社棟が、
このように斬新な外観を持つ、
ファブリック・ラボラトリー「ファーボ」
として生まれ変わりました。
構造とデザインが一本化した、ドレープ状のみごとな建築。
設計を手がけたのは、建築家の隈研吾氏です。

ビルの周りに張り巡らされているのは、
小松精練の新建材「カボコーマ・ストランドロッド」。
全長3万mものロッドが張り巡らされていて、
耐震補強の効果があります。
「カボコーマ・ストランドロッド」は、
先端素材である炭素繊維を芯地に使用したもの。
外層を無機繊維でカバーリングし、
熱可塑性樹脂を含浸させ作製しました。
炭素繊維を建築改修に用いたのは、
ファーボが世界初なのでは?と隈研吾さんもコメントしています。

(写真左から) 小松精練株式会社 代表取締役 池田哲夫 隈研吾建築都市設計事務所代表 隈研吾氏 江尻建築構造設計事務所代表 江尻憲泰氏

この「ファーボ」は、繊維産業について学ぶための施設。
事前のお申し込みで、一般の見学も可能です。
産業ツーリズムの中心となる施設としての役割を担っていく
施設内では、染色の技術と歴史・未来の姿の展示や、
工場見学、最先端の実験・染色プリント体験ができるほか、
屋上からは白山と日本海が一望できます。
また外構や屋上庭園には、
断熱性や遮音性にも優れているエコ建材「グリーンビズ」を
採用しているのもみどころ。
一般のご見学受付は2015年12月1日以降となっています。

ファブリック・ラボラトリー「fa-bo(ファーボ)」

設計/ 管理者:隈研吾建築都市計画事務所

住所:石川県能美市浜町ヌ167番地 小松精練株式会社 本社工場内

時間:10:00~17:00

休館日:土曜、日曜、祝日 他(お問合せ下さい)

電話/問い合わせ先:0761-55-8072 総務課

※予約制(前日までのお申し込み)

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