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88年の歴史に幕。宮城県民の思い出がつまった「マリンピア松島水族館」が2015年5月10日に閉館

コロカルニュース

posted:2015.5.8   from:宮城県宮城郡松島町  genre:活性化と創生

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

宮城県松島町にある水族館、「マリンピア松島水族館」が
2015年5月10日(日)、老朽化を理由に閉館します。
松島水族館は昭和二年の開館から88年営業を続ける、
日本で2番目に長い歴史を持つ老舗の水族館。
2011年の東日本大震災時にも津波の被害から逃れ、
県民をほっとさせましたが、老朽化には敵いませんでした。
新しい水族館は、経営会社が変わり、仙台市へと移転。
仙台うみの杜水族館」として、今年の7月にオープンします。

名物の「ペンギンランド」

松島水族館といえば、
家族のレジャーで、学校の遠足で、恋人とのデートで、などなど
宮城に住むなら一度は訪れたことがあるはずのスポット。
アシカショーやパンダイルカ、80羽ものペンギンが遊ぶ「ペンギンランド」が名物。
震災で亡くなってしまった人気者のマンボウもいました。
松島水族館のマンボウは1984年に世界最長寿という記録を
打ち立て、町長から「準名誉町民」の称号を贈られるほどの人気ぶりだったんです。
震災後は茨城県大洗町のアクアワールド大洗水族館からマンボウが寄贈されたといういい話も。
そんな、県民に愛された水族館の想い出を残し、
いままでありがとうと伝えるために、地元クリエイターによる
プロジェクトが行われています。

まずひとつ目は、「Hello,Goodbye. 松島水族館」。
子供の頃に松島水族館に遊びにいった経験がある
地元クリエイターたちによるシンプルなWebサイトです。
美しい写真と音楽で、松島水族館の思い出を残しています。

「Hello,Goodbye. 松島水族館」写真:小野寺 真希 音楽:佐藤 那美 デザイン:小林 和貴 監督:高平 大輔

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マリンピア松島水族館閉館カウントダウンプロジェクト

もうひとつは、仙台のWeb制作会社「チームサンタ」による
マリンピア松島水族館閉館カウントダウンプロジェクト」。
宮城のこどもたちの思い出と笑顔を一緒に作ってきた
八木山ベニーランドの園長八木さんと八木山動物園の園長大内さんから、
マリンピア松島水族館へありがとうのお手紙と、Webサイトで寄せられた
「みんなのありがとうの気持ち」を届けるプロジェクトです。
Webサイトではメッセージの投稿も可能ですので、
思い出がある方はぜひこちらから投稿してみてください!

閉館する館内では最後のお土産が販売されています

マリンピア松島水族館
2015年5月10日(日)閉館
電話番号:022-354-2020
住所:松島町松島字浪打浜16

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