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土蔵づくりのまちに似合うカフェ「COMMA, COFFEE STAND」。たかおか軒下マルシェも開催!

コロカルニュース

posted:2015.3.5   from:富山県高岡市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

富山県高岡市にある重要伝統的建造物群保存地区、山町筋。
昨年の秋、そんな土蔵づくりのまちにできたカフェ
「COMMA, COFFEE STAND」が、さっそく人気を集めています。

人気の理由は、商家を改装した店内と
特製シュークリーム。

注文を受けると、さっくり焼き上がったシュー皮に
高岡の前崎養鶏の卵と、八尾の低温殺菌牛乳を
使用したカスタードをつめてくれます。
このシュークリームは、大菅さんが惚れ込んだ東京の人気店、
「菓子工房ルスルス」の監修によるもの。
同店のパティシエ・新田あゆ子さんから特別に教わったレシピと、
富山の食材が出会って生まれた味です。

農園や栽培品種、生産方法にこだわったシングルオリジンコーヒー

時には、その日限りのメニューが登場することも。
旬の味に出会えるのが、何よりもうれしい!

木田芳香園さんの抹茶を使った「抹茶のブールドネージュ」(奥)とさくさくした食感の「くるみのメープルシロップとエスプレッソがけ」(手前)

無農薬の小松菜を使用した「高岡西広谷のまんてん卵と紫イモのキッシュ」

お正月に登場した「紅白の葛きり」

お店をきりもりしているのは、高岡市出身のバリスタで、
お菓子づくりにも定評がある大菅麻希子さん。
商家のリノベーションを手がけたのは、
旦那さんで建築家の大菅洋介さん。

大菅麻希子さん

コーヒースタンドを制作中の様子。左から、毎日差し入れをもって来てくれた大家の飯野さん、大菅洋介さん、東京から手伝いに駆けつけた建築家の橋本さん。

大菅さんご家族は東日本大震災後に
東京から富山へ移り住んできました。
そして現在はこの歴史が息づくまちで、
伝統と新しい文化、そして人が融合する
さまざまな試みに挑戦しています。

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高岡市に移転してから、建築家としてまちづくりに
関わることが増えたという大菅洋介さん。

3月14日(土)・15日(日)は、
「山町筋のひなまつり」に合わせて
「たかおか軒下マルシェ」を開催します。
主催は洋介さんをはじめとする、ご近所の有志の皆さん。

土蔵づくりの商家の軒下を“お借りする”ことからはじめて、
高岡の良いもの・おいしいものをもっと広めていきたい、
伝統的な建物を有効活用していきたい!と、
昨年の夏よりスタートしました。
当日は山町筋(木舟町〜小馬出町)の家々の軒下に、
市内外の農家のお米や、カレー、かまぼこ、古書などが並びます。

軒下が深い土蔵づくりの特徴を生かすというところが、
何とも建築家らしい発想!

「COMMA, COFFEE STAND」さんは、
和菓子の老舗「大野屋」さん、
セレクトショップ「はんぶんこ」さんと共に
「山町おさんぽカフェ」をという特製カフェセットを販売します。

「COMMA,」という名は、
お店が小馬出町(こんまだしまち)にあることと、
まち歩きを楽しむ人たちが、
文中に休みを入れる「 , 」(コンマ)のように
ひと休みできる場所になったら、
という思いから付けられた名前だそう。

江戸時代初期から商人の町として栄えてきたこの辺り一帯には、
いたるところに古いまち並みや寺社があります。
「COMMA,COFFEE STAND」へは、高岡駅から歩いて10分ほど。
路面電車の万葉線・坂下町駅からは徒歩3分。
まち歩きの際は、ぜひ立ちよってみてくださいね。

COMMA, COFFEE STAND
たかおか軒下マルシェ
菓子工房ルスルス

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