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金沢のアンティーク店「SKLO」がつくる、線香花火のような、キャンドルのような白熱電球。

コロカルニュース

posted:2014.9.30   from:石川県金沢市  genre:ものづくり / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

金沢にある、アンティーク家具・雑貨のセレクトショップ
「SKLO」。ドイツやチェコなどから仕入れた、選びぬいたアンティーク
を扱うショップです。また別レーベル「SCURO」として展示会空間やショップの
空間製作を行うなど、多彩な活動を行っています。

本日ご紹介するのは、「SKLO」が手がける
オリジナルプロダクトの「白熱電球」。
職人の手作りによる、オリジナルの電球です。
カーボンフィラメントによるほのかな灯火がやさしい照明。
明るさは40Wから20Wがあり、どちらも、通常の電球より暗めの明かりになっています。
20Wはまるで線香花火のよう、40Wはまるでキャンドルのよう。
球状のフォルムも美しく、落ち着いた時間を演出する間接照明
としてお家に馴染んでくれそう。

エンボスのシンプルなパッケージ。

明かりがついていない状態。バルブの部分に「SKLO」の刻印が。

こちらは20W。

なぜ通常の白熱電球とはちがった、
ほのかな明かりが出来るのでしょう?
それは、フィラメントを長くしているから。
全国各地の小さな町工場の職人さんと一緒に作っているんだそう。
SKLOの方にこの電球が作られた背景を伺いました。

ーどうしてこの電球を作られたのですか?
「アンティーク照明に相応しい電球を探していたのですがなかなか見つからず、
じゃあ作ろう!と。そこで電球業界の抱える問題と、美しい電球の存在を知り、
職人さんに頼み込んで作っていただきました。
普通、電球はホームセンターで大量に売られているものですが、セレクトショップに
並べて丁寧に販売する電球を作りたかった。電球の美しさや明かりを愛でる
感覚が伝わっていくことを目指しています」

ーなぜいま白熱電球なのでしょうか?
「SKLOの電球は白熱電球ですが、消費電力は低く、
通常の電球より何倍も長く持つように作っています。
いまはLED電球がエコロジーだと言われています。私たちの考えるエコロジーは、
既にあるものをしっかりと見つめ、価値を再確認し、または再発見し大切に使うこと。
LEDを使って安易にエコしてる感覚になることは、実は一番危険なのではないでしょうか。
毎日電球を灯すたびにほっとする。大切にしようと思う。
その気持ちがエコなんだと思います」

ーエコロジーのことを考えているんですね。
「古いものとして過去に追いやることは簡単ですが、
古いものに新たな価値を見つけるということは、現代の、これからのエコロジーの形
だと考えています。そういう意味では、アンティークも全く同じなのです」

こちらはSKLOさん手作りによる台座。3500円で発売されます。詳細はお問い合わせください。

電球のお値段は1700円から2700円。
お買い求めはSKLOの店舗、もしくはWebサイトにて。

スクロ ルームアクセサリーズ
住所:石川県金沢市香林坊2丁目12-35
時間:11:30 ~ 19:30
定休日:水曜日
tel&fax 076-224-6784

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