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関西に正月気分の
終わりを告げるお祭り!
えべっさんこと「十日戎」

コロカルニュース

posted:2014.1.10   from:兵庫県西宮市  genre:暮らしと移住 / エンタメ・お楽しみ

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

お正月気分の「松の内」はだいたい、1月7日までという認識が一般的。
関西では、「十日戎」(とおかえびす)というお祭りが
お正月気分の決定的終焉となるようです。

東日本ではあまり馴染みのない「十日戎」。
七福神のひとりで、漁業の神、商売繁盛の神、福の神である
恵比寿様を祀る、商売繁盛のお祭りです。別名「えべっさん」と呼ばれます。
毎年1月10日を「本戎」、その前日を「宵戎」、翌日を「残り福」として盛大に祝います。

なかでも兵庫県西宮市の西宮神社、大阪市の今宮戎神社、
京都市の京都ゑびす神社が有名で、100万人以上が訪れるところも。
関東で行われている「酉の市」の関西版といえるかも。
関西以外では、ニュースで男性が神社を駆け抜ける映像などで
報道されることでお馴染みかもしれません。

商売繁盛で笹もってこい

十日戎のスローガンは「商売繁盛で笹もってこい」。
恵比寿様は耳が悪いので、このセリフを大声で叫ばなくてはなりません。
境内では、カワイイ巫女さんの「福娘」が無料で笹を配布して、
それに色とりどりの恵比寿様や俵、大判、などの飾り付けを
買って、飾り付けるんだそうです。

さらに境内には「福笹」や「さらえ(熊手)」などの
縁起物を売る屋台が立ち並びます。
千円程度から数十万円のものまでグレードがあり、
商売繁盛を祈って買い求める人でいっぱいになるんです。
和歌山では紅白の棒あめ「のし飴」が売られるなど、
関西圏でもいろいろ違いがあるようです。

関西では、お正月よりも十日戎のほうが気合が入るという方も多いのだとか。
地方によっていろいろなお祭りがあって、それぞれに季節感があって面白いですね。

写真:MIXTRIBEさん

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