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福島・いわきの
木工クリエイター集団
moconocoによる、ミニマルな
デザイン神棚「Kamidana」

コロカルニュース

posted:2013.12.17   from:福島県いわき市  genre:ものづくり

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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

昔の日本のおうちには必ずあった、
神様を祀る神聖な場所「神棚」。
一人暮らしだったり、
マンション暮らしだったりすると、
ちょっと縁遠くなってしまいがちですが、
近頃では、現代風のインテリアにもマッチする
モダンなデザインの神棚が登場しているんです。

本日ご紹介するのは、福島県いわき市の木工職人集団
moconoco(モコノコ)さんが作っている「Kamidana」。
→コロカルでご紹介した記事はこちら
国産ヒノキを使った現代風の神棚です。
こんなミニマルなデザインの神棚なら、
ご家庭だけでなくお店においても良さそうですね。
通常、神棚の札宮は伊勢神宮を模した形で造られているのですが、
Kamidanaは伊勢神宮を二次元にトレースし直して
ミニマムな形に再構築しています。
「しろ」(写真右)は横にスライドして、
「むく」(写真左)は上にスライドして御札を入れるようになっています。

きっかけは、仮設住宅に神棚がなかったこと

moconocoさんが作った仮設住宅用のスツール

「moconoco」さんは、2010年に結成された、
いわき市内の若手木工業者と材木屋さんによる
木のクリエーターチーム。
当時は「いわき遊木民」という名前で活動されていましたが、
2012年に「moconoco(モコノコ)」と改称しました。
彼らが神棚をつくろうと思ったのは、
震災の被害者のために、
仮設住宅に家具を作って配る活動を通して。
被災者の方から「仮設には神棚を置く場所がない」
という話を聞いて、kamidanaが考案されたんです。
デザインを手がけたのは、水野 憲司(mizmiz design)さん。
各メディアでも取り上げられ、日本インテリアデザイナー協会
による「JID賞」も受賞するなど、
高い評価を受けるプロダクトとなりました。

moconoco「Kamidana」

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