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神輿を川に投げ込んで神々に感謝!能登で最も勇壮な「あばれ祭」

コロカルニュース

posted:2013.7.4   from:石川県能登町  genre:暮らしと移住

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

石川県能登半島に夏の始まりを告げるお祭り、
「あばれ祭」が7月5、6日、石川県能登町宇出津で開催されます。
その名のとおり、祭りのクライマックスには
担ぎ手が暴れて、お神輿を壊したり海や川に投げ込むのが習わし。
じつに約350年の歴史を持つ由緒正しいお祭りです。

お祭りにおいては、高さ7m、40本以上のキリコ(巨大行燈)と
お神輿を丘の上にある八坂神社まで担いでいきます。
その道程で、地面に叩きつけたりしてお神輿を壊していき、
川に差し掛かると、そのお神輿を川に放り投げるんです!
続いて担ぎ手も川に飛び込み、川の中でまたお神輿を担いで
さらに暴れます。神社に到着したら松明に打ち付けるなど
のしきたりもあって、担ぎ手はかなりの体力を消耗することに…。
それでも職人さんによって作られたお神輿は全壊することはなく、
数年間は使えるそうです。

かつて、宇出津では疫病が流行したことがあり、困った住民は
京都の八坂神社に詣でて「牛頭天王」を勧請したところ、神童が
青い蜂となって患者を刺して病気を治してくれました。
その感謝の気持ちを込めて、牛頭天王が好むとされる
荒々しいことを行なったのが始まりということです。
二日間、まちが眠らずに行われるというこのお祭り、
現地で体験したらすごく楽しそう。
いつか見に行ってみたいお祭りです。

あばれ祭

写真:シンジマンさん

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