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コズミックワンダー活動20周年!
島根県立石見美術館にて
展覧会『充溢する光』を開催

コロカルニュース

posted:2017.12.27   from:島根県益田市  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

グラフィックデザイン:服部一成/写真:木村友紀

2018年1月8日(月・祝)まで、島根県立石見美術館にて
展覧会『COSMIC WONDER(コズミックワンダー)充溢する光』が開催されています。

1997年に現代美術作家の前田征紀(まえだゆきのり)さんによって設立され、
「精神に作用する波動」としての衣服や美術作品の制作、
書籍の発行など多彩な表現活動を展開しているコズミックワンダー。

本展では1999年から2009年にかけてパリで発表されたコレクションの代表作と、
ルックブックやコレクションを記録した写真などを展示します。

パリで発表されたカーテンと一体化したドレス。A Shadow Necessary for Windows / at Palais de Tokyo, Paris, France 2002 写真:木村友紀 (c) COSMICWONDER

コズミックワンダーは2000年よりパリコレに参加し、
インスタレーションの手法で作品を発表したり、
2010年には制作工程で一切化学処理を行わないオーガニックライフスタイルプロジェクト
〈The Solar Garden COSMIC WONDER Light Source〉を発表したりと、
この20年でさまざまな試みを行ってきました。
そして2016年冬には、アトリエを京都の美山(みやま)の
重要伝統的建造物群保存地区に移転。
今後の活動からも、ますます目が離せなくなりそうです。

写真:ホンマタカシ (c) 島根県立石見美術館 (c) ホンマタカシ

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石州瓦に覆われた島根県芸術文化センター〈グラントワ〉

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写真:ホンマタカシ (c) 島根県立石見美術館 (c) ホンマタカシ

本展の会場である島根県立石見美術館は、石州瓦に覆われた島根県芸術文化センター〈グラントワ〉のなかにあります。

グラントワは、全国でも珍しい美術館と劇場が一体になった複合施設。
石見美術館は4つの展示室を備え、スケールの大きな展覧会を開催しています。
これまでに行われた展示は『マリメッコ展』
『キャプテン・クック探検航海と「バンクス花譜集」展』
『美しい日本のデザイン Made in Japan 50’s-60’s』などなど。
森鴎外ゆかりの美術家の作品や石見の美術をはじめ、クリスチャン・ディオールやシャネル、
森英恵など20世紀を代表するデザイナーの衣装作品もあり、所蔵コレクションも充実しています。

グラントワにはフランス語で「大きな屋根」という意味があるそう。
一面を瓦に覆われた屋根や壁は、石州瓦の屋根が並ぶ島根の景観を意識したのだとか。
水盤のある中庭広場や回廊など、建物の美しさも見どころです。

写真:ホンマタカシ (c) 島根県立石見美術館 (c) ホンマタカシ

『充溢する光』は2018年1月8日(月・祝)まで。
新年は1月2日から開館しています。年のはじめに、
コズミックワンダーの清々しい光を感じてみてはいかがでしょうか?

information

map

コズミックワンダー 充溢する光

会期:2017年11月11日(土)〜 2018年1月8日(月・祝)

営業時間:10:00〜18:30(展示室への入場は午後18時まで)

会場:島根県立石見美術館 展示室B・C

住所:島根県益田市有明町5-15

アクセス:JR益田駅から約1km、石見交通バス(医光寺行き)→「グラントワ前」バス停下車(10〜15分間隔で運行)詳しくはこちら

電話:0856-31-1860

休館日:火曜(1月2日は開館)、12月28日(木)〜 1月1日(月)

Web:充溢する光 島根県立石見美術館

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